白扇酒造の屠蘇酒。百薬の長の中の長!

屠蘇は三国志前半の主役、曹操の主治医として登場する名医、華陀が発明したと伝えられています。邪気、悪鬼を屠る薬酒。年初に一口飲めば一年間病知らずで過ごせるとか。

「平安時代、嵯峨天皇の時に宮中行事として加わりました」と白扇酒造・加藤孝明社長。「屠蘇器は不思議です、一年に一週間しか使わない割にかなり高価。それだけ屠蘇は大事な行事だったのです」

正月、朝から酒を飲んで酔っぱらうのが屠蘇気分だと思ったら大間違い(笑)。

元来、味醂や日本酒に大晦日から『屠蘇散』を一晩漬け込み、明けた朝いただくものですが、これは手間いらずの完成品。

福来純本みりんは三年熟成。日本酒を蒸留した米味醂の中で糯米(もちこめ)を発酵させて醸造します。「日本酒の米麹は突き破精(はぜ)ですが、みりんは糖化主体なので総破精です」と加藤社長。糯米と粳米(うるちまい)は麹菌も違うので、麹管理だけでも蔵は大わらわだそうです。

 DATA
 リキュール
 アルコール分 14度
 原材料名 本みりん・屠蘇散

 

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