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1910年(明治43年)大蔵省(滝野川)醸造試験場の江田鎌治郎先生が速醸酛を発表してから、今年でちょうど100年。

去りゆく2010年、実は日本酒醸造史の上で記念すべき年だったのです。

古くからある生酛、前年に発表された山廃酛に代わり、今や酒造りはほとんどが速醸酛。

『白老』澤田酒造・蔵元澤田研一(研二じゃありません(笑))社長に伺ったところでは、

「速醸酛の研究を江田鎌治郎先生が行ったのが、当時知多にあった『豊醸組』醸造試験場でした。当時、灘と張り合っていた知多の醸造家たちが総力を結集したのです」

その『豊醸組』醸造試験場のあった澤田酒造で『豊醸組』から名を取ったのが純米吟醸二年熟成酒「豊醸」

柔らかくて、まろやか。暮れの木漏れ日のような温かな味わいを感じる酒です。

 DATA
 酒米 山田錦(兵庫県特A地区産)
 精米歩合 55%

 

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