四半世紀ほど前、当時の秋田県醸造試験場の斉藤久一先生とのプロジェクト、グルコース濃度測定器の共同開発に参加しました。

GOD (グルコースオキシダーゼ)という酵素を利用し、グルコースの酸化電位を電流計で測定することで、もろみ中のグルコース濃度を測定します。簡単に言うと、一個のグルコースが、酵素によってグルコン酸へ変わる時に一個の電子が出ます。その電子がいくつあるかを電流計で数えることで、何個のグルコースがあるかを調べられるのです。

日本酒はお米のデンプンが麹の酵素の働きでグルコース(糖)になり、そのグルコースが酵母の働きでアルコールに。二つの発酵が同時に行われるので、並行複発酵と呼ばれます。そのグルコースの量を計ることで、よりよい醪管理ができるのです。

斉藤久一先生、退官された後、キノコ博士として名を成されてます。

DATA
測定 バイオセンサ方式
サンプル滴下量 20μl
測定時間 90秒
測定精度 5%以下

 

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